室長の買い付け

2012 7/31~8/11



     


スリランカ とは、輝く(SRI) 島(LANKA)です。
 
↑ ここは、何処でしょうか?

        2012年 7月31日 ~ 8月11日

   2年ぶりのスリランカですが、何時もながら行くまでの道のりは遠く、
 
関西国際空港(関空)からの直行便がない為、関空よりシンガポールを経由
 してスリランカに行きました。 
シンガポール航空の機内食は、美味しかった!
 
シンガポール空港のターミナルには、蘭の花や『蝶園』があり とても美しく
 癒される気分
でした。 関空からシンガポールまで6時間 待ち時間7時間と
 仮眠する所は、ありますが 
空港は大変冷房が利いておりますので 
 夏でも長袖は要! 此処からスリランカまで、3時間掛かります。 

      
 
黒色の円筒は、蝶の飼育場になっています。    蜜の香りが、蝶を誘っています。           
 成長した蝶たちが館内を舞っていて、
 ガラスの向こうは、飛行機が飛んでいます。(嬉)


   
スリランカは、2004年のスマトラ沖地震に因る津波を始め、内戦終結
 (2009年5月18日)以降、道路の整備・ホテルの建設ラッシュで 急速な発展

 しています。
  
道路の整備も、アスファルト化していますので、日本と変わらなくなりつつあり
 
渋滞も日常茶飯事・・・。 数年前までは、日本の中古車が多く 特に、日本語で
 書かれた社名の車を見かけ
ましたが 今では新車が、幅を利かして 我先にと
 追い越し運転、チキンレースといった感じ
です。 驚いた事は、道の脇の・・・
 看板。 血まみれ事故の様子が看板に描かれています。 注意を促している
 ようですが、その効果は残念ながら見えません・・・

 この
1~2年には、空港まで高速道路が繋がる予定だそうですが、ドライバーの
 方には、是非「譲り合う気持ち」を持っていただきたいと思います
。 終戦以来、
 スリランカも少しずつ、観光業も戻りつつあるそうです。 民間の乗り合いバス
 は、乗客数多=速さ=売り上げ大の様なので、スリランカに行かれても 乗る事
 は、控えた方が良いと思います。    
  
  
今回は、10日間の旅でしたが、買い付けは簡単ではありません
 と言うのは、
スリランカは『宝石の島』ですが 現在スリランカの宝石は少なく
 何故か高額で 殆どがマダガスカルやタンザニア産
です。 その状況の中で
 スリランカ産の石を求めて 「アンダリュサイト」のアビスサウェラ
 (AVISSAWELLA)から エヘリヤゴダ(EHELIYAGODA)を通って 
 ①
 クルウィタKURUWITA)に行き ラトナプラ(RATNAPURA)を回って、
 バランゴダ(BALANGODA)、ハプタレ(HAPUTALE) ② 
オッカムピティヤ
 (OKKAMPITIYA)で、2泊。 モネラガラ(MONERAGALA)から海岸線を
 通って ③
 カルクーダ(KALKUDAH) を回りました。 
  さて、
これらの産地の宝石達を 探して見てください!

  
殆どが、原石ですので 今後の展示会をお楽しみに!!
 なお、スリランカでは法律として許可なしに 宝石、特に原石の持ち出しを禁止
 
と なっていますので、国営宝石公社にて手続きを踏み 輸入許可を得て、毎回
 沢山 持ち帰っています。

                            
                          
イエロー・サファイア(ナチュラル)の原石です。


ライン

 
    スリランカの国花です。


  内戦の終結まで約30年、やっと平和なスリランカ
 になりました。 
 第二次世界大戦後、インド一帯を植民地支配
 していた、イギリスからヒンドゥー教国のインド、
 イスラム教国のパキスタン、仏教国のスリランカ
 (当時の国名は セイロン)が独立しました。
 スリランカの住民の7割は、仏教徒のシンハラ人
 です。さらにヒンドゥー教徒であるタミル人が2割
 程います。 お決まりの多数派と少数派の対立です。

  
内戦の原因は スリランカが英国から独立した時、 
 昔インドから南下し、スリランカ北東部に多く住み
 ついた言葉も違うや宗教が違うタミル人が住んで
 います。 スリランカ政府のシンハラ人優遇政策に
 反発するタミル人は、1972年「タミル・イーラム解放
 のトラ(LTTE)」を設立し、80年代には、分離独立を
 目指し、スリランカ政府と、武装闘争を本格化しまし
 た。


  スリランカの友達が話されるのに、やはり「言語の
 違う者同士(タミル語・シンハリ語)のコミュニケーシ
 ョンの無さ」だと言います。 現に北の方に旅した時、
 お互いに相手の言葉が分からない事が多くありま
 した。 つくづく、言葉の大切さを感じました。
 
平和になって、学校でもタミル語の授業があり、
 『戦争』を、二度と繰り返さない様 期待しています。

   
                                       


 ?


  キリエラ(KIRIELA)の鉱山で、
 「ブルー・サファイア(ナチュラル)」が産出
 したと言うので、視察に行きました。



  20m掘って縦横無尽に蟻の巣の様に
 採掘しています。


   




 Kunbuk River Hotel
 この部屋は、象の顔辺りです。
 左側が、鼻になっています。

 ダブルベット&シングルベットの部屋
が2部屋と、シングルベット2個が1部
屋の3部屋あって、他に離れがあるそ
うです。


 
  1階が、リビング兼ダイニングです。
 ヨーグルトがとても美味しいです! 
    


 
 



   川岸に甌穴を、見つけました。
  さて、何があったのでしょうか?

   ① クルウィタ (KURUWITA)
  
今回私共がお勧めするのは、「ブティック・
 ホテル」
です。 聞き慣れない感じですが、
 スリランカでは 
一般的な「ロッジ」より、
 「ブティック」が、主流
だそうです。
 
  クルウィタの途中、
キリエラ(KIRIELA)
 のジュム・ピットを、視察
して 「ブルー・
 サファイア(ナチュラル)」や、「イエロー・
 サファイア(ナチュラル)」、「スピネル類」の
 原石を購入
しました。








    ② オッカムピティヤ 
          (OKKAMPITIYA)
  
宝石の産地で有名で、当然此処でも
 沢山の原石を購入
しました。

  今回も、
世界の珍しいホテルのベスト20
 
に入っている、面白い 「藁のホテル」です。

  1日限定 1組 6~10人程で、電気・ガス・
 勿論、冷蔵庫なしの『エコロジー・ホテル』

 です。 電気もないので、携帯電話も
 無意味です。 時間も関係なく、太陽に
 お任せの2日間でした。
 
 
 
   
国定公園の横に川が流れており
 その横に このホテルがあります
。 当然、
 水遊びをする象が居るそうですが、ホテルの
 夜は象が来ない様に、一晩中火を灯しま
 す。 星も手に取れそうな近さで、スリランカ
 の蛍も舞っていました。
 ランプの明かり
 だけが、頼り
です。 

 
  食事も自給自足の食材で、手で食事を
 して、水も素焼きの器
で、気化熱を利用して 
 「少し 冷たいかな?」 と言った生活です。
 

    
    
          
お水も粘土臭いかな?

   
昔のスリランカにタイムスリップした感じ
 です。 もっとスリランカを知りたい方には、
 GOOD!


   
前回、横の川で、川釣りやストーン・
 ハンティング
をしましたが、この川の上流
 では 川の真ん中で、川底1mを掘り 潜っ
 て 採掘しているのを、今回発見
しました。

  
主に、「ガーネット」が多く 他に「スピネル」
 や「錫石」、「ブルー・サファイア」等が出る

 そうです。

  
川の採掘は、許可なしでは できません。 
 
見つかると、罰金を課せられるので 隠れて
 します。
   ただ、
残念な事に思った程の宝石も、
 大きいものも 出ません
・・・。
 




 MAALU MAALU RESORTS & SPAS



  プールの底にLEDをつけ、天の川を
 思わせる雰囲気です。
   ③ カルクーダ (PASSFKUDAH)
  
前回来た時は、津波によって何もない砂浜
 でした。 
今回訪れた際は、ホテルが何軒も建ち 
 数年内には、1,400名を集客できるリゾート地

 になるそうです。 私達が宿泊したホテルは、
 コテージ風で、ヨーロッパ調の洗面所で 
ホテル
 の設備等は、モルディブに負けない位 コスト・
 パフォーマンス
していると思います。
 
スキューバーダイビングも体験しました。 海の
 中の美しさは、まだまだ先
ですが、
 
海底には、第2次世界大戦に沈没した輸送船を
 見る事が出来
ました。 



    

   自然がいっぱいの中で、アドベンチャーな リフレッシュした旅行でした。
 『宝石好きさん』には、大変ご迷惑をお掛けしましたが 秋からの展示会に
 向けて、先ず京都ショーより ツーソン買付も含め、カットが仕上がってきます
 ので お楽しみに!!


 
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           ライン   

      
お ま け

 
 今回泊まった 
『Lake SERENITY 
 BOUTIQUE  HOTEL』は、コロンボから
 車で3時間
程の所にあり ヨーロッパのお客様
 が、多い
ようです。
 
スリランカのお茶の産地と言えば、ウバ・
 ヌワラエリアが有名
ですが 此処も、お茶
 の産地
です。
 ホテルの周りは、茶畑で、湖の側にコテージ
 (ブティック)が、立ち並んでいます。 食事処
 には 徒歩かバギーで、行きます。 歩いて
 行くと、
足元に石英が落ちていて、大きな水晶
 が、飾ってあります

 下を向いて歩くのは、私たちだけ・・・・。
 身近に水晶を拾える楽しみが!!
 ちなみに、
部屋は番号でなく 宝石名です。
 
私達は、「ルビー」で、他にも「アレキサンドライト」等
 スリランカで産出される宝石が、ユニークですね!

  
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AB